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- 硝子細工のお話 -



硝子細工のお話

季節が僕達を少しずつ変えていくのです
君は僕に相変わらず優しいのだけれど・・・

掛け違えたボタンのように
悲しいほどにサイズ違いな
君と僕の生きる世界はもう

僕を残して君を変えていく
重荷になるのが
辛くて誰よりも
君の全て思っているから

無我夢中に君を覚えた
もう会えないから

君に伝えたい事があったんだ
だけど、僕は声を持ってないから
何か形にしたくて
硝子細工で君を描きました

千の夜を越えて
きっときっと届くから
目を閉じれば瞼の裏
あの頃のまま微笑む君

舞い散る硝子のカケラは風に吹かれ
君と見た青い春　映す

「君は僕の世界の全てでした」

「本当はね、僕と同じように愛して欲しかった」

「君に出会えた僕の毎日は輝いていたよ
この硝子細工と同じようにキラキラと」

「僕が君にもらった輝きと同じ色だよ」

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