雨のち雨、鬱病の街角。
歩く、一人歩く。
濡れていく…。
そう、全てずぶ濡れて身体は重くなる。
「どうでも良いじゃん。」

嗚呼、この雨の下のあの人に何かを伝えたい。
傘をささない理由、させない理由…何かを伝えたい。

帰ろかな…やめよかな…。

今はただ、忘れたい。
あの人の手の温もり…。
この雨に流します…二度と戻らぬよう。
痛い程冷たくて、痺れる程冷たくて
感覚のない指があの人探して泣いてる。

雨のち晴れのはずが止まぬ雨…私を乱す雨。
悪戯天気の愛撫だろうか…私を奪う雨。

帰ろかな…やめよかな…。

今はただ、忘れたい。
あの人の手の温もり…。
この雨に流します…二度と戻らぬよう。
痛い程冷たくて、痺れる程冷たくて
感覚のない指があの人探してる。

果てしなく続く道、泥水にまみれた道。
今そっと目を閉じて、車道に身を投げて…。

あの人に、あの人に伝えたい何かがある。
あの人に、あの人に伝えたい言葉、雨に流された。

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